2011年12月19日月曜日
2011年11月26日土曜日
多様
夜中にお湿り程度の雨が降った様子のある道路を歩いて帰った時は、
この場所では非常に珍しい雨を見逃したことをとても残念に思った。
所変わって今は台湾。
連日雨、雨、雨。
この一ヶ月、青空を見たのは4日くらい。
もう二度と太陽なんか見れないんじゃないかという気にさえなってくる。
老人が言った。
「わしが若い頃に一度だけ太陽を見たことがある。それは何よりもまぶしくて、サングラスというもの無しには目がつぶれてしまったもんだ。もう60年くらい前の話さ。」
などと冗談を話したくらい。
雨の無い場所、太陽の無い場所、太陽が沈まない場所。
丸い地球には実に多様な場所がある。
それらが別次元の世界ではなく、ひとつづきに繋がっている。
日本にきちんと四季があるということも、
当たり前に思っていたけど、本当にたまたま、偶然のことだと思う。
地球は回転しながら宇宙を旅している。
僕らもそれに乗っかって旅をしている。
多様な場所、それぞれに面白い。
どんな場所でも見てみたい。
2011年8月25日木曜日
2011年8月17日水曜日
2011年6月23日木曜日
時間と空間
6年ぶりに台湾へ。
関西空港からだと、行きの西向きでも飛行機で2時間半。
わずか150年前の江戸時代、人々の移動手段が徒歩であったことを想像すると、気が遠くなってしまう。
蝦夷地(北海道)の内陸部を詳細に調査したことで知られる幕末の探検家、松浦武四郎は三重県で生まれ、若くして家を出て西へ向かい、長崎で僧侶となり、対馬へも渡っている。
そこから一転北に向かい、北海道に何度も渡ることになる。
飛行機はおろか、新幹線も汽車ももちろん無い時代、もちろん徒歩が基本。
たびたび飢饉に悩まされた東北を越える季節が冬であったときなどは、とある村で春の訪れを待ってたりしている。
それでも津軽海峡が渡れないと、再び江戸まで戻って出直したり。
今や更にアルプスをぶち抜いてリニアモーターカーを通してしまおうという世の中。
時間と空間の関係をここまで変えてしまった僕たちはどこに向かっているのだろうか。
生きていくとは何か、もう一度考えていかなければならない時期にいることを感じる。
関西空港からだと、行きの西向きでも飛行機で2時間半。
わずか150年前の江戸時代、人々の移動手段が徒歩であったことを想像すると、気が遠くなってしまう。
蝦夷地(北海道)の内陸部を詳細に調査したことで知られる幕末の探検家、松浦武四郎は三重県で生まれ、若くして家を出て西へ向かい、長崎で僧侶となり、対馬へも渡っている。
そこから一転北に向かい、北海道に何度も渡ることになる。
飛行機はおろか、新幹線も汽車ももちろん無い時代、もちろん徒歩が基本。
たびたび飢饉に悩まされた東北を越える季節が冬であったときなどは、とある村で春の訪れを待ってたりしている。
それでも津軽海峡が渡れないと、再び江戸まで戻って出直したり。
今や更にアルプスをぶち抜いてリニアモーターカーを通してしまおうという世の中。
時間と空間の関係をここまで変えてしまった僕たちはどこに向かっているのだろうか。
生きていくとは何か、もう一度考えていかなければならない時期にいることを感じる。
2011年6月2日木曜日
橋は夢
土佐北川駅は、橋の上にある。
高架駅はいくらもあるが、川にかかる橋そのものが駅となっているのは珍しい。
このあたりの集落は、うっかり寝返りをうつと転げ落ちそうな山の急斜面にへばりついている。
そのような場所なので、駅をつくるには新たな人工土地を設けるしか無かったのだろう。
そして橋が駅になった。
この橋は汽車が吉野川支流穴内川を渡るためにあり、また汽車が停車する駅であり、そして人が岸から岸へと渡るための人道橋でもある。
この場所と遠い未知の世界を結ぶ鉄道、人が行き来する街道、川の流れとそこに生きる生き物たちの流れ、顔を上に向ければ天空を流れる雲・太陽・無数の星々。
一見なにも無いようなこの場所に、数えきれない旅が立体的に交差している。
輝き始める朝、光と影が踊る太陽の時間、闇に包まれていく夕べ。
この橋を渡り、この駅を行き来するものは、感じることができる。
橋は夢。
高架駅はいくらもあるが、川にかかる橋そのものが駅となっているのは珍しい。
このあたりの集落は、うっかり寝返りをうつと転げ落ちそうな山の急斜面にへばりついている。
そのような場所なので、駅をつくるには新たな人工土地を設けるしか無かったのだろう。
そして橋が駅になった。
この橋は汽車が吉野川支流穴内川を渡るためにあり、また汽車が停車する駅であり、そして人が岸から岸へと渡るための人道橋でもある。
この場所と遠い未知の世界を結ぶ鉄道、人が行き来する街道、川の流れとそこに生きる生き物たちの流れ、顔を上に向ければ天空を流れる雲・太陽・無数の星々。
一見なにも無いようなこの場所に、数えきれない旅が立体的に交差している。
輝き始める朝、光と影が踊る太陽の時間、闇に包まれていく夕べ。
この橋を渡り、この駅を行き来するものは、感じることができる。
橋は夢。
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