高知西端・柏島を拠点に活動する「黒潮実感センター」が法人化10周年を迎え、記念シンポジウムが開催されました。
海洋生物の研究から始まり、16年間この地に根ざした活動を続けているセンター長の神田さんは、私たちがいる環境が、切れ目無く海から山まで一体となって繋がっていることを伝えてくれています。
海から山へ、そしていとなみへ。
発見と実践、そして持続。
素晴らしい活動を続けられています。
その活動の軌跡を聞いているうちに、ふと、海から陸地に上陸した生物の遠い歴史が思い浮かんできました。無意識のうちにその歴史をなぞっているようにも感じられました。
よくよく考えてみれば、
えら呼吸をしていた生物が上陸するという進化、あるいは壮大な冒険というべきその過程は、想像を絶するとしか言いようがありません。
でもそれは、こちらから海を見ているのでは見えないというだけで、
もしかしたら、海の中から見ているものたちには、
その海の中も陸の上も、疑うこと無くすべては繋がっているものだと体感的にわかるのかもしれません。
そう仮定してみると、彼らの冒険が、揺るぎなき確信に裏付けされたものであったのだろうと感じられます。
柏島の海に飛び込んだ神田さんも、そこでその記憶を回想したのかもしれません。
視点を変えてみる。
鳥の目で、虫の目で、魚の目で。
とても大切なことです。
よく言われる言葉ではあるかもしれませんが、
三年前に師匠が言っていました。
一週間前にふと感じて書き、3日前に校長先生が卒業生に伝えているのを聞き、2日前には神田さんもシンポジウムで。
そして昨日古本屋で本を買って汽車の中で読んでいたら、言葉は違うけどそんなことが。
偶然にしては、、。
自分の身体の中にブンブンブン、と響き続けています。