2014年4月1日火曜日

継承・敬承・形象


残雪の道東では追い込みに入っています。



かつて牛舎で牛を包み込んでいた材が、もうすぐ人を迎え入れようとしています。



はじめて訪れた場所でおもむろに感じるような既視感、
漂着物に浮かぶ望郷の思い、
なぜか涙が出そうな懐かしい味、
図面が現実の空間になる時に体験する感覚です。



この場所にずっと立っていた材料が、その感覚をはるかに超えるように、この場所の記憶をずしんと示してくれます。
この場所にあった、これからも受け継いでいく、意図にはかなわない偶然のような有機的なつながり。