2013年2月14日木曜日

胎児の夢

「人間の胎児は、母の胎内にいる十ヶ月の間に一つの夢を見ている・・・・・・」(夢野久作)
「古生代の一億年を数日で復習する胎児の世界・・・・・・」(三木成夫)
「赤ん坊の立ちあがる姿ほどの美しさがあるだろうか。・・・すべてがその瞬間、驚きと喜びと怖れとの混じりあった表情でそこに居る。まさに永遠のダンスなのだ。」(田中 泯)

2012年6月23日土曜日

ついに出航

台湾はちょうど端午節。
果物も美味しい季節。
ちまきを食べ、これから夏に向かっていきます。
こちらのちまきは、豚肉や蝦等いろいろ入っています。

そして端午節と言えば、龍舟競争。
長崎なんかのベーロンの元祖で、村々が競い合います。ガチの勝負です。
こういう勝負がある地域は良い地域ですね。
そんな大会の一般参加部門ですが、今回参加することができました。
昔5年弱台湾に住んでいたけど、これに参加するのは初めて。
我が社はその名の通り、舟や水の民が大好き。
一級建築士よりも一級船舶の方がえらい!

そして、今日が初戦。

 残念ながら、昨年の優勝チームに敗退。
明日は大学生と勝負。
実力差は僅差のようなので、気合いで勝ちたいと思います。
加油!!

そしてそろそろ、遥かな海に漕ぎ出して行きたいですね。

2012年1月27日金曜日

季節と暦

新年おめでとうございます。


























旧暦で動く中華圏は、今週年が明けた。そして、こちらも龍年。(↑新春特大版)
先日教えてもらったけど、タイなどは四月の雨期と乾期の境目に新年を祝うという。
「さあ、またいっちょ始めますか」という正月のタイミングは、
季節やそれに合わせたいとなみがターンするときが良いような気がする。
季節と暦はちゃんと対応しているのが身体に良い。
太陽は遠いからその影響にタイムラグがあるので、
太陽暦だとちょっと早すぎやしないだろうか。
「まだまだ厳しい寒さが続きます。どうぞご自愛ください。」
よりは、
「いよいよ美しい新緑の季節。野には花々も咲き乱れ、、」
というようなほうが、断然幸先良さそう。
というわけで、この時期での新年のご挨拶です。

新年快樂!

旧暦でもまだ早すぎる?
ところで南半球での年明けはどんな感じなんだろうか。

2011年12月19日月曜日

不連続統一体

さて、日本は冬の晴天が続いている。
澄んだ空気に青空・夜空が美しい季節。



















 東の海から昇る満月は太陽の光を映して輝き、その光を今度は海が映し出す。
その光はまっすぐにこちらへ向かってくる。
水面の波に刻まれて、少しずつ散らばりながら、
ゆらゆら、ゆらゆら。







そのかけらのひとつは僕にもあたってはね返り、また何かを照らしているはずなんだけど、ここまでくるとなにがなんだかわからない。
やはり自分が光を放たない限り、元の光にはかなわない。
だからといって、太陽だけでは輝けない。
それを映し出す月や波、光に向かって開く花、
それらがあってはじめて太陽は尊い。

月や波間のきらめきは美しいですね。

2011年11月26日土曜日

多様

ちょっと前は、年間降雨量50mmのカタールにいた。
























夜中にお湿り程度の雨が降った様子のある道路を歩いて帰った時は、
この場所では非常に珍しい雨を見逃したことをとても残念に思った。

所変わって今は台湾。

















連日雨、雨、雨。
この一ヶ月、青空を見たのは4日くらい。
もう二度と太陽なんか見れないんじゃないかという気にさえなってくる。

老人が言った。
「わしが若い頃に一度だけ太陽を見たことがある。それは何よりもまぶしくて、サングラスというもの無しには目がつぶれてしまったもんだ。もう60年くらい前の話さ。」

などと冗談を話したくらい。

雨の無い場所、太陽の無い場所、太陽が沈まない場所。
丸い地球には実に多様な場所がある。
それらが別次元の世界ではなく、ひとつづきに繋がっている。
日本にきちんと四季があるということも、
当たり前に思っていたけど、本当にたまたま、偶然のことだと思う。
地球は回転しながら宇宙を旅している。
僕らもそれに乗っかって旅をしている。

多様な場所、それぞれに面白い。
どんな場所でも見てみたい。

2011年8月25日木曜日

素敵な文字

何をどう読んだらいいのやら、さっぱりわからないアラビア文字。


















まったくもってちんぷんかんぷんだけど、やたらかっこいいなと思う。
ひと言ひと言がグッと繋がっていて、動きがある。


















文字は右から書くらしい、でも数字は左から書くらしい?
なんとなく、我が「天の鳥舟」の絵柄にも見えてきて親しみがあるのかもしれない。



















そういえば、どんな筆記道具を使えばこう書けるのだろう。

2011年8月17日水曜日

水の無い場所

ラマダン真っ最中のイスラム圏・カタールに来て2週間と少し。
連日45℃、雨は一切降らない時期。


















陽が落ちると多少気温は下がる代わりに
湿度がグッと上がって換気のうまくない銭湯にいるみたい。


















夜も9時を過ぎると街に人がゾロゾロと出てくる。




































ライムストーンを積み泥で固めた家を作るための水もだいぶ必要なはず。
家を築くのは雨の時期のイベントだったのか、ベドウィンはテントだから海沿いに定着した人たちだけが家を建てたのか?
今でこそ人工的につくっているものの、水の無いこの土地にどうして人々が住むようになったのかの不思議。